女性ホルモンが影響する病気とは

エストロゲンのはたらき

エストロゲンは女性らしいからだつきをつくったり、妊娠・出産の準備をする以外にも、女性の健康にかかわるたくさんのはたらきをしています。

女性ホルモンのはたらき

  • 排卵・受精の準備
  • 子宮内膜を厚くして受精卵が着床しやすいように
  • 自律神経を活発にして、気持ちを安定させる
  • 女性らしい体つきに
  • 血流を良くする
  • コラーゲンを増やして肌に潤いやハリをあたえる
  • 骨にカルシウムを蓄える
  •   など

更年期になり、女性ホルモンの分泌が減ると、からだにどのような変化がでてくるのでしょうか。

動脈硬化

エストロゲンには、血管を拡げたり、血液の流れをよくするはたらきがあります。

女性ホルモンが減ることで起こりやすいのが、「動脈硬化」です。

血管に、どろどろの血液がこびりついて、血管のしなやかさがなくなってしまいます。しなやかさがなくなった血管は硬く、もろくなってしまいます。買ったばかりの輪ゴムやタイヤなどと、古くなって硬くなったゴムを思い浮かべてみてください。古くなって、硬くなってしまったゴムは曲げたり、力を加えると破れてしまいますよね。

閉経後は血液が濃くなるのも、原因のひとつです。

悪化すると血管い血のかたまりがつまって、「心筋梗塞」や「脳梗塞」など、命にかかわる病気のリスクが高くなります。

肥満

女性ホルモンが、体脂肪の中に蓄えられるという性質があります。

ホルモンの分泌量が減ると、少しでも女性ホルモンを残しておこうとして、からだに脂肪を蓄えはじめるため、太りやすくなってしまいます。

疲れやすさ

エストロゲンの分泌が低下することにより、自律神経のはたらきが乱れてしまいます。

自律神経が乱れると、寝つきが悪くなったり、睡眠が浅くなり、慢性的に疲労感を感じるようになります。年齢的にも、代謝が悪くなるので、疲れがたまりやすくなります。

認知症

エストロゲンの分泌量が減ると、血流が悪くなり、記憶を司っている脳の「海馬」のはたらきが鈍くなり、物忘れが増えてしまいます。

また、「アルツハイマー型認知症」は、女性に多く、一説には、女性ホルモンの低下が影響していると言われています。

女性ホルモンは、感情にも影響しています。生理前にイライラする、落ち込むなどの症状は、みなさん経験があると思います。それは、生理前〜生理時期には、気持ちを前向きにして、活発にしてくれるエストロゲンの分泌が低下してしまうためです。

更年期になり、エストロゲンの分泌量が急激に減ると、イライラや落ち込みがながく続いてしまうこともあります。

骨粗鬆症

エストロゲンが減ると、骨がもろくなり、「骨粗鬆症」のリスクが増えます。

骨は、新しく骨を作る細胞(骨芽細胞)と骨を壊す細胞(破骨細胞)のはたらきにより、毎日少しずつですが、入れ替わっています。硬くて頑丈な骨ですが、7年というサイクルで、骨はまったく入れ替わっているのです。

エストロゲンは、骨を壊す細胞のはたらきを抑えるというはたらきもあります。しかし、エストロゲンの分泌量が減少すると、いままで抑えられていた、骨を壊す細胞のはたらきを抑えられなくなるので、骨をつくるはたらきよりも骨を壊すはたらきの方が大きくなり、骨がもろくなってしまいます。

骨がもろくなってしまうので、ちょっと転んだだけでも骨折してしまったり、寝たきりになってしまうことも。

また、身長が徐々に縮むことも、骨粗鬆症により背骨がつぶれてしまうことが原因のひとつです。

肌や髪の老化

肌にハリを与えるコラーゲンや、潤いは、エストロゲンのはたらきによりつくられていたものです。

エストロゲンの分泌量が下がる生理前になると、ニキビができやすくなったり、肌荒れを起こした経験のある人もいるのではないでしょうか。

コラーゲンや、皮脂の分泌が減り、お肌が乾燥しやすくなります。乾燥がひどくなると、たるみやシワが目立つように。

また、自律神経が乱れて代謝がおちてしまったり、血流がわるくなってしまうことで、毛根に栄養が行き渡らなくなり、薄毛や白髪も増加していきます。

女性ホルモンの変化とうまく付き合うためには

女性ホルモンの分泌が減ってしまうだけで、わたしたちのからだにはたくさんの変化が訪れます。嬉しくない変化ばかりですよね。

若い頃は、ちょっと無理をしたり、頑張り過ぎても女性ホルモンがなんとか支えてくれていました。 いままで、エストロゲンが頑張ってきてくれたことを、自分自身でやってみましょう。

生活習慣をみなおす

エストロゲンの分泌が減ることにより、高血圧や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病のリスクが増えます。

いままで、健康に気を使わず、塩分の高い食事、脂っぽい食事、甘いものの食べ過ぎ、飲みすぎをしていた人ではすぐに変化がでてきてしまいます。

体質が変わったことを機会に、あなた自身が、からだに優しい食事を心がけましょう。

また、年齢の影響とともに、血流が悪くなり、代謝も落ちていきます。

血行をよくしたり、代謝を改善するためには運動も必要ですね。落ち込みやすくなったり、乱れてしまった自律神経を整えるのにも運動はおすすめです。寝つきが悪くなったと感じる人にも、適度なからだの疲労感が、睡眠の質を改善してくれます。

疲れをためない

若いころと比べて、体力的の低下や自律神経の乱れによって疲れがたまりやすくなります。さらに、エストロゲンには気持ちを前向きにしてくれるはたらきもあるので、精力的に活動することもできていました。

疲れやすくなったな、と感じたら、自分のからだや心の変化を感じて、休むように心がけましょう。

家族との関係を良好に

更年期を迎えて、心が不安定になるだけでなく、こどもの親離れや、仕事のプレッシャー、老後の不安など具体的に悩みがでてくることが多いです。

家でリラックスして過ごせるように、配偶者や子供と一緒に過ごす時間や会話を楽しみましょう。

家族と同じ趣味を持つと、家族との会話も増えやすく、また、新しいことにチャレンジするきっかけにもなるのでいいですね。

お肌や髪のお手入れを念入りにしてみる

エストロゲンの分泌が減り、どうしても乾燥やシワなどが目立ってきてしまいます。

良質の脂を食事からとる、運動をして代謝をあげるなど、いままで以上にからだのケアに気を使ってみましょう。また、若い頃は保湿をさぼっても元気だったお肌も弱っていくので、保湿を念入りに行ってあげましょう。

どうしても改善できないときは

生活習慣や、日常のお手入れを改善しても、どうしてもすべての変化を改善できるわけではありません。

骨の代謝や、自律神経の乱れなど、からだのなかのホルモンバランスはとても厳密に影響し合っているので、生活習慣を変えただけでは、思うような効果を得られないこともあります。

ストレスがいちばんの敵ですから、「頑張らなきゃ!」と緊張したり、疲れをためこむよりも、サプリメントなどを利用して、ゆっくりと新しいからだに慣れていくようにしましょう。

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