本当に更年期症状?危ない病気の症状との見分け方

更年期の症状には、ホットフラッシュや発汗、動悸、めまい、関節痛、倦怠感、頭痛などさまざまな症状があります。更年期の症状が現れる原因は、エストロゲンの分泌の低下、エストロゲンが減ることにより自律神経が乱れること、ストレスなどがあります。

しかし、更年期によくみられる症状と同じでも、他の疾患が隠れている場合があるので注意しましょう。

更年期の症状と間違われやすい疾患の症状についてまとめました。

甲状腺異常症

甲状腺機能異常症には、甲状腺ホルモンが過剰になる甲状腺機能亢進症(バセドウ病)と甲状腺ホルモンが減少する恒常性機能低下症(橋本病)があります。甲状腺ホルモンには、体の発育を促進し、新陳代謝を盛んにするはたらきがあります。また、血糖値を上げたり、脂肪を分解して血中のコレステロール値を低下させたり、タンパク合成を促進し、からだを発育・成長させ、活発に活動するために必要なホルモンです。

甲状腺機能異常症では、疲れやすい、イライラや抑うつなどの精神症状、頭痛や耳鳴り、動悸・息切れ、のぼせなどの症状があらわれます。

いずれの症状も、更年期にあらわれる症状ととても似ているため、自己判断での疾患の判別は難しいです。気になる症状が更年期によるものなのか、甲状腺疾患によるものなのかは、血液検査や超音波検査で甲状腺の大きさを確認する必要があります。

緊張性頭痛

更年期にあらわれる症状のひとつに、肩こりや頭痛があります。

緊張性頭痛とは、首や肩から背中にかけての筋肉が緊張することで起こる頭痛のことです。パソコン作業やスマホをみるときの姿勢、ストレスや冷えが原因となります。

緊張性頭痛は、筋肉の緊張をほぐしたり、血流よくすることで症状の改善が期待できます。

更年期の症状に関与しているエストロゲンの減少により、血管の収縮をさせるはたらきのあるセロトニンの分泌も低下します。結果的に、エストロゲンが減少すると、脳の血管が拡張し、頭痛の症状がでます。

緊張性頭痛と、更年期に起こる頭痛の原因は違うものの、更年期世代の女性では、筋力の衰え、冷え、ストレスなどが重なって、緊張性頭痛を併発していることが多いです。そのため、正しい姿勢を維持するように注意をしたり、ストレッチをしたり、首回りを冷やさないように気をつけましょう。

高血圧

加齢により血管年齢が上がり、高血圧になる可能性は高まります。とくに、更年期に起こる変化のひとつ、エストロゲンが減少することにより、血管の柔軟性がなくなり硬くなるうえに、コレステロールが上がりやすくなるため、高血圧になるリスクは高まります。

高血圧自体には、自覚症状がないことが多いですが、一過性に血圧が急上昇すると、動悸やふらつきなどの症状が出ることがあります。

高血圧は、もっとも多い死亡率の原因になる心筋梗塞や脳梗塞を避けるために治療をします。普段から、自分の血圧を把握することが大事です。

内耳性めまい

内耳性めまいとは、三半規管の障害により起こるめまいのことです。

更年期で起こるめまいの原因は、自律神経の乱れからくるものです。更年期の症状が落ち着けば、次第にめまいの症状も落ち着いていきます。しかし、めまいには脳卒中や心疾患などの前兆のものもあります。症状がひどかったり長引く場合には、一度検査をしてみましょう。

関節リウマチ

更年期に、関節を支えている軟骨や筋肉の衰え、関節内の水分の減少、血流が悪くなることなどが原因で、関節痛が出ることがあります。

関節炎で間違われやすい疾患に、関節リウマチがあります。関節リウマチは、女性に多い疾患のひとつで、30〜50歳代で発症することが多いです。関節リウマチに特徴的な症状には、朝の手のこわばりがあります。朝起きてからしばらくは、関節を動かせないなどの症状がある場合には検査をしましょう。

関節リウマチは、自己免疫疾患のひとつで、病気が進行すると傷ついた関節は元には戻りません。早期に治療を開始することで、関節の破壊を予防することができます。関節リウマチかどうかの診断には、血液検査で関節リウマチ特有のマーカーを確認します。

悪性腫瘍

更年期に起こるめまいや頭痛は、エストロゲンの減少が原因です。

更年期が原因でこのような症状がでている場合は問題ありませんが、脳の悪性腫瘍がある場合にも、めまいや頭痛、脳の一部が圧迫され、感情のコントロールができなくなったり、物忘れが多くなったりすることがあります。

悪性腫瘍の検査には、CTやMRI、脳血管造影検査などの検査が必要です。

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